電線・ケーブルの劣化原因について

 

電線・ケーブルの基本的な使用目安である耐用年数についてでしたが

耐用年数を短くする劣化原因はどんなものがあるのでしょうか？

一般社団法人　日本電線工業会(https://www.jcma2.jp/)　の【技術資料107】に以下の記載があります。

 

1．電気的要因

電線・ケーブルに過電圧や過電流が流れることによって線自体が高熱を発し絶縁体の劣化が起こる。

 

2．電線ケーブル内部への浸水

水が流入することでCVケーブルに使用されているポリエチレン絶縁体に劣化が起こり電気的劣化も引き起こす。

 

3．機械的要因

衝撃や圧縮、屈曲、捻回、引張、振動等外的要因で劣化がすすむ。

 

4．熱的要因

低温や高温環境によるケーブルの物性低下。

 

5．科学的要因

油、薬品による物性低下。

 

6．紫外線・オゾンや塩分付着

紫外線や沿岸部の塩害での物性低下。

 

7．ネズミやシロアリによる食害

ケーブルをかじるなどによる物理的損傷。

 

8．カビ等の微生物による劣化

湿度が高い場所などでカビによる被害。

 

9．加工不良

端末や接続処理、接地処理などによる外傷による劣化。

参考資料：一般社団法人　日本電線工業会(https://www.jcma2.jp/)　技術資料107

 

以上のような原因で劣化が進む恐れがあります。また原因が複数起こることによってさらに劣化が促進される可能性があります。

 

ケーブル劣化によってケーブル発火による火災や漏電・地絡事故や短絡事故が発生します。

高圧ケーブルの事故は周辺施設へも波及して損害を与える多大な事故につながる可能性があります。

工場や店舗など上記ケーブル劣化原因になりやすい環境は特に耐用年数以内での交換をお奨めします。

 

弊社は工場や商業施設などのケーブル敷設実績も多数あります。

 

高圧、幹線設備のケーブル入れ替えなども『人財・技術を大切にする企業』隆電設工業株式会社にご相談ください。

 

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